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ヤフオクを嘗め尽くす

 
     

ヤフオクを嘗め尽くす
 

【はじめに…ヤフオクは楽しい!…】
 

カメラの機材を揃えるにあたり、ヤフオクほど役に立つところもなかなかありません。ちょいと計算してみると、エンゾーの所有機材のうち77%は中古品で、その中でもカメラ屋さんの店頭で買った中古品は15%に過ぎず、残りの62%はヤフオクで入手したものでした。
 
ここでは、既にある程度ヤフーオークション(ヤフオク)を利用したことがある方を対象に、安く、出来るだけ安全に、目的のものを手に入れるための小ネタをお届けしたいと思います。 
 
 
【いかにして探すか。…検索のポイント…】

無数にある出品物の中から、いかにして目的のものを見つけるか。
例えば、

「フォクトレンダーのレンジファインダー用交換レンズ・カラースコパー50mmF2.5」

が欲しかったとします。
誰もが最初にやってみるのは、ヤフオクの検索項目通りに絞り込んでいく方法です。この場合だと、

 1.カメラ・光学機器カテゴリに入る。→2.項目「レンズ」を選ぶ。

という風に進むでしょう。ところがこの段階で、すでに「レンジファインダー用」という項目が見当たりません。あるのは「コンパクトカメラ用/一眼レフカメラ用/大判・中判カメラ用/その他」の4つだけ。仕方がないので、「コンパクト用」か「その他」で探すことになります。

結論から言うと、これではまったく辿り着けません。ヤフオク側が用意しているカテゴリ分けは、あまりに大雑把で役に立たないのです。従って、欲しいものを探す時は、はじめからキーワードを自分で入力する方が、遥かに早く目的の物に到達できます

そんな初歩的なことは分かってる?あら、失礼(^_^; では先に進みましょう。

ここから先は、少し想像力を働かせる必要が出てきます。
あなたは、出品者がどのように商品名を表記する可能性があるかについて考えを巡らせなければなりません。上の商品を例に考えてみましょう。
 
A.カラースコパー50mmF2.5
B.COLOR SKOPAR 50mm F2.5
C.カラスコ50mm F2.5

まずはオーソドックスなところから。上記3つの場合、例えば「カラースコパー」で検索すると、Aは出てきますがBとCで登録されたロットは出てきません。つまり、「COLOR SKOPAR」と「50mm F2.5」も検索対象にしなければならないということになります。(50mmとF2.5は、一文字分離して検索するのを忘れずに!)
ところが、COLORは正確に表記してもSKOPARは英語ではないので、表記を間違える人が結構います。ここが、先ほど言った「想像力」です。ならば「COLOR」だけで検索すれば、余計なものもたくさん引っ掛かってきますが、漏れはありません。検索に使うキーワードは短い方が良いのです。

D.フォクトレンダー 50mm F2.5
E.レンジファインダー用 50mm
F.Lマウント 50mmF2.5
G.フォクトレンダー 50/2.5

これらの場合はどうでしょう。カラスコの「カ」の字も出てきてませんね(笑)。こういう登録の仕方をする人もたくさんいます。これらを逃さないようにするには、「フォクトレンダー」「レンジファインダー」「Lマウント」の三つをキーワードにして、それぞれ別々に検索すれば良い事になります。

さて、必要なキーワードを並べてみましょう。
 
カラースコパー
COLOR
50mm F2.5
フォクトレンダー
レンジファインダー
Lマウント

くれぐれも、キーワードを二つ重ねて検索してはいけません。面倒でも、この6つをひとつひとつ検索すれば、まずこのレンズに関しては見逃す可能性は低いでしょう。
このように、出品者の商品名表記を想像することで、同時期に出品されている目的の商品をより多く探し当てることができ、それが結果的には「安く落札する可能性」を高めることにつながるのです。
まとめると、ポイントは次のような感じです。

○ブランド名で検索する(例・フォクトレンダー)。
○その機材のジャンル名で検索する(例・レンジファインダー/Lマウントなど)。
○他にはない特徴で検索する(例・F2.5)。
○通称で検索する(例・カラースコパー)。
○英語表記のある製品は、英語でも検索する(例・COLOR)。
○検索キーワードは短く、かつ重複しないように。



【はたして相手は、善い人か?…安全確認のポイント…】

ヤフオクで最も不安なのが、現物を見れないことと、相手が善良な出品者かどうかということ。このうち、出品物のコンディションは、画像と説明文から判断するしかありません。「美品です!」と言い切っている人よりは、「多少のスレあります」と正直に書いている人の方が信用できる気はしますが(^_^;。
 
それより肝心なのは「信用できる相手かどうか」。最近のネットオークション詐欺師は手口が巧妙なので、こちらもある程度の予備知識を持って臨みたいところです。

1.出品者の全出品アイテムをチェックする。

まず詐欺師が好んで出品するものは、ブランド物・カメラ・パソコン。もう三種の神器と言ってもいいくらい、この三つは頻繁に悪用されます。この三つが出品リストに揃っている人とは、評価の如何に関わらず、取り引きしない方が無難です。
また、出品日から終了日までが1~2日と異常に短い人も要注意です。短期間で逃げ切りを狙っている可能性があります。コメント欄に、「…なお出張のため、発送が遅れる可能性があります」などと但し書きが書かれている場合は、限りなく黒に近いです(笑)。
さらに、1000円前後の安いアイテムばかり出品してる中に、ポツンと10万円のカメラが入っているような人も、分かりやすい怪しさをかもし出しています。過去の取り引きの履歴を見て、一件もカメラがないのに、突然カメラを出品している人は胡散臭いでしょう?


2.評価を見る。

最も簡単かつ外せないところ、それが評価のチェック。ここで複数回「非常に悪い」の評価が付いている人は、当然ですが要注意です。また、ほとんど新規に近い1桁台の評価しか付いていないのに、パソコンやらカメラやらブランド物といった高額商品をズラリと出品している人も不自然すぎます( ̄▽ ̄;)。

そう、ここまでのキーワードは、まさにこの「不自然」です。出品傾向や説明文・評価などの中にある「不自然さ」を見逃さないことが、詐欺から身を守る第一歩になります。

しかし、はじめから騙そうと思っている人は、こんな初歩的なところで尻尾を出したりはしません。

 
3.評価も万能ではない。

評価システムを逆手に取ったやり方には、大きく次の二つの手口があります。

A.「架空の安い取り引きで好評価の実績を山のように積み上げておいて、高額商品で元を取って逃げるパターン」

これは、慣れれば見破りやすいパターンです。よくよく過去の取り引きを見ると、特定の人物(あるいはメンバー)と何度もつまらない取り引きをしたり、100円ショップでも買えるような安いものを、わざわざオークションで落札していたりしていて、なおかつ評価の文章が似通っていたり出品から落札まで・あるいは落札から評価入力までのタイムラグが異様に短かったりするので、比較的わかりやすいです。
もっとも、この手の詐欺は、ヤフーが出品者に落札手数料を課すようになってから激減しました。


B.「高い評価を得ている他人のIDを乗っ取って本人に成りすまし、高額商品を出品して逃げるパターン」

これはちょっと厄介なパターンです。なにせ、乗っ取られている被害者はまっとうな人なので、過去の評価を見ただけでは、一見善良な人にしか見えません。
ただし、Aのパターンとも共通するのは、詐欺師は素早く落札者を騙して姿をくらます必要に迫られているという点です。なので、短期間に高額商品を集中して出品する傾向があります。

これを見抜くアナログな方法のひとつに、掲載されている画像の荒さを見るというものがあります。詐欺師は、どこかから商品画像をコピーしてきて、そっくりそのまま使うことがほとんどです。ところが、画像を転用すると画質の劣化が進むので、妙にノイズが乗ったり霞んだりします。
高級なカメラを出品する人は、そこそこ腕もあれば、商品を撮影するデジカメだってそれなりのものを使いますので、普通なら高く売るために、クリアな画像を掲載するものです。なのに、なんで画像が汚いのか?…ここが疑うべきポイントです。決して万能な方法ではありませんが、知っていて損はありません。

また、彼らはカモの食いつきを良くするために、格安で出品したり、ありえないような希望落札価格を設定したりします。
極端な例を挙げると、ニコンF5+純正28-70mmF2.8が8万円で終了とか(笑)。当たり前なのですが、美味すぎる話には裏があるって事です。安すぎる出品物は要注意です。


C.「チャリンカーにはご用心」

ID乗っ取り詐欺と並ぶヤフオクの代表的な詐欺に「チャリンカー」があります。これは、中古品ではなく新品のロットに多い手口で、格安で大量に人気の商品(例えばデジカメやパソコン・ハンディカムなど)を出品し、説得力のある評価数を稼ぐまでは赤字覚悟で商売をしつつ、ある日突然「回収」に転じ、前取りした注文代金をごっそり持ち逃げするというもの。
この詐欺のミソは、「出品者は最初から品物を持っていない」というところです。落札者から入金されたお金で品物を買って発送する、いわゆる転売屋として評価を稼ぐわけです。そこで多少赤字が出ても、最終的に数十人分の落札代金を持ち逃げすれば簡単にペイします。こういうやり方が、まるで自転車操業のようなので、チャリンカーと呼ばれるようになりました。

チャリンカーかどうかは、見てすぐに分ります。食いつきやすいように1円とかで出品していますし、取り扱い品目も膨大で、かつ人気のある高級品ばかりです。デジカメ、液晶テレビ、パソコン、ハンディカムなどなど。ツワモノになると、相手がチャリンカーであることを承知の上で、出品者が評価を蓄積中の時期(逃げを打つ前)を狙って格安で落札したりする人もいますが、こういうリスキーなことはしない方が身のためです( ̄▽ ̄;)。 

最新の評価を見て、「品物がまだ届かないのですが…」などという崩壊の予兆が見られたら、その出品者は既に逃げた後と見て良いでしょう。


4.2ちゃんねる「カメラカテの詐欺 横行中」を活用する。

ここはかなり役に立ちます!カメラカテゴリーに出品されている怪しそうなロットが、次々に晒されていて、見ているだけで、詐欺師の手口や出品傾向に目が慣れてきて、自然と分かるようになります。ぜひぜひ、活用することをオススメします。


おまけ・「熱くなって予算オーバー」を回避するために

『瞬札オークション』という、とても役に立つフリーソフトをご紹介しましょう。
 
これはどういうソフトかというと、パソコンが手元にないときでも、あらかじめ「入札予約」しておけば、指定した時間に指定した金額で目当てのロットに自動入札してくれるという優れもの。
ただし、ソフトでヤフオクを監視するため、パソコンは立ち上げっぱなしにしておくことが必須条件で、一定時間が経過すると自動的に待機状態になるように設定してあるパソコンは、設定をいじってフルパワー環境に変えてやる必要があります。
 
この「瞬札オークション」があれば、もう飲み会や出張中の入札だってへっちゃら。しかも、最初から予算の上限を決めておくわけですから、ある意味経済的です。自分がパソコンの前に張り付いていたばかりに、予算をはるかにオーバーする熾烈な入札合戦に巻き込まれ、デッドヒートを制した後の虚しさをかみしめる…なんてことも起こりません(笑)。
 



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